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第3章 相関性を重視する

商品相場の相関性

 経済の進んだ国がたくさんあれば、その分だけ金利や為替の仕事が多くなる。今でこそユーロに通貨統合されて便利になったが、ヨーロッパ先進各国の通貨交換である外国為替や、各国の債券や、企業のための資金調達など、ロンドンは金融業務の中心地となっている。旧植民地の経済との結びつきも強いことから、新興国、途上国に関わるお金も流れてきやすいという面もある。

 マーケットはいろいろな参加者が多く集まることで、より機能的になるものだ。ニューヨーク市場と半分重なっているロンドン市場では、主要な先進国の多くの金融取引を、時間的にも集中して取引できるという便利さがある。このためロンドンの金融マーケットとしての地位は、いささかも衰えていない。これに合わせるように、アメリカの経済指標もアメリカ人の早朝、すなわちロンドン時間に多くが発表される。