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第8章 マルチ・カレンシー口座

過不足の調整

 ここで注意を払わないといけないのは、各々の通貨の残高がマイナスになると、しかるべき金利がチャージされるということ。よって全体として「USD Value」が十分に増えているからといっても、余計なコストを支払わされる可能性があるということだ。

 相場での取引の結果であるから、絶対にマイナスにならないということは不可能である。全体でお金が増えていても、一つの通貨の残高が大きくマイナスになっているようならば、必要な外貨を購入してマイナス分を埋め合わせておかないといけない。

 外貨の残高がマイナスになるごとに埋め合わせる必要はないが、月に一度くらいの割合で、不足している外貨を埋め合わせておくほうがよいだろう。いうまでもなく、外貨の不足を円で補っても「USD Value」はほとんど変わらない。