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第1章 値段は夜、決まる

ロンドン時間での取引

 「ロンドン市場」という言葉をよく耳にする。実際にロンドンにある証券取引所(LSE)や金融先物取引所(LIFFE)のことを総称して言うようだ。要するに物理的な拠点をロンドンに置いてあるマーケットのことを指す。しかしながら多くの取引所が24時間取引を行うようになってきており、夜間取引に限らず、フルアワーでの電子取引が主流となってきている。図1−3で見られるように、PC上の画面の上で1枚に収まってしまえば、取引を行おうとするエンドユーザー側としては、どこの取引所で取引されているのかは意味が無くなっていく。そこで本書では、「ロンドン市場」や「東京市場」といった地理的な区別はあまりしないことにする。時間帯だけの区別を重視し、「ロンドン時間」、「ニューヨーク時間」、「東京時間」としている。