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第10章 業者に直接、問い合わせる

必要証拠金について

 先物取引を始めるに当たっては当初証拠金(Initial Margin)が最低限でも必要であることは、すでに述べた。取引所取引であるため、どこの業者で取引しても同じこと。よって必要となる証拠金は少ないほうが良いということになる。大元の取引所が設定している業者向けの必要証拠金に、いくらか上乗せしたものが顧客が求められる必要証拠金となる。業者によって、また商品の違いによって金額に差が出てくるので、手数料のときと同じように業者に直接、メールで確認してみる。

 なお余談になるが、先物取引にはそれぞれ想定元本というものがある。実際にいくらくらいの規模の取引をしているのかを示すものが想定元本だが、この想定元本を必要証拠金で割った数字がレバレッジと呼ばれ、投資に際しての資金効率の良さを表す。レバレッジが高いということは、それだけ資金効率が良いとこを意味する反面、マーケットの動き次第では即座に証拠金残高がなくなってしまうくらいにリスクの高いものであることを承知しておかないといけない。