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第10章 ミニ日経

ミニ日経の誕生

そうした世界的な流れのなかで、ミニ日経は生まれた。「早くミニサイズを」という要望はかねてからあった。特に日本の大証の日経先物はSGXの日経先物と覇を競っている。SGXの日経先物は大証のサイズの半分だ。シンガポールに取引口座を持っていない人にとっては一日も速く、日本でのミニサイズの上場が待たれていた。

いかにも遅きに失しているという点は否定できないが、なにはともあれ、10分の1サイズのミニ日経が上場されたことは画期的なことである。当初、心配された流動性であるが、半年くらい経ってみて振り返ってみると特に問題はないようだ。5円刻みなのでSGXの日経先物とプライスの比較が容易にできるが、マーケットの材料に対する敏感度からいうと申し分がない。板も豊富な注文で満たされているし、従来のレギュラー日経には引けを取らない。これまで大証の日経先物に手を出せなかった投資家も、大いに参加できる機会を得たわけである。