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第1章 日経とは

ひとつの金融商品

株式市場で一番オースドックスな取引といえば、「A建設」や「B商事」、「C電機」の株式を売買するという、いわゆる個別株式の取引である。「A建設」や「B商事」「C電機」といった会社ごとに発行している株式を売買するのである。資本主義において株式会社と名のつくものは、みな株式を発行している。しかしそのなかで、株式を証券取引所で売買できる会社はごく一部である。証券取引所で売買できるように上場するためには、ある程度の会社の規模があり、会計基準など取引所が定めた基準を満たしていなければいけない。

証券取引所は世界中に存在し、その形式や得意分野などさまざまであるが、経済のグローバル化と、インターネットなどのネット取引の急増によって、証券取引所がどこにあるかは問題ではなくなってきている。このため各国の証券取引所の間では、世界的な合従連衡の動きが見られる。とにかく一般に人が株式の売買をおこなうという場合、この証券地取引所を通じておこなわれることになる。

日経平均などの株価指数も、個別株式の売買と同じように、取引所で売買されるひとつの商品として上場している。したがって、取引方法は、株式の売買と変わりがない。株価指数自体を取引対象としているのだが、これらを総称して「株価指数先物」と呼ぶ。