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第7章 実戦編

損益を計算する

 大体でいいので、1枚あたりの損益の大きさを頭に入れておきたい。コントラクト・スペックを見てもわかるように、S&P先物では1ポイントの動きで1枚あたり50ドルの損益が発生する。2枚だと1ポイントで100ドルである。円価で1万円強。1ポイントというのは1330から1331に動くことを言う。最小刻み(=0.25)のことではない。慣れてくれば、「S&P先物を2枚持って1ポイント抜ければ1万円儲かる」という感覚が身につくものである。これは「SGXで日経先物を2枚持って10円抜けば1万円儲かる」というのと同じである。

 単純にダウ先物とS&P先物を比較してみよう。どちらも同じ株価指数なのだが、元のインデックス自体10倍くらい数字が違っている。マーケットは比率で動くので、S&Pが1ポイント動くときはダウは約10ポイントの動きを示すものだと考えればよい。結論的には、ダウ先物の1枚とS&P先物の1枚は、ほぼ同じ大きさのものであるということが言えるのだ。こうした考え方をVAR(バリューアットリスク)というが、市場参加者は自然とこうした捉え方を身につけているものである。

 先物取引は1枚が最小単位なので、その1枚というもののリスクを計る必要がある。それがVARなのであり、前に見た(1日あたりの平均の値幅)に(1ポイントあたりの損益)を加味して考える。原油先物のように1日あたりの変動値幅が大きいものは、あまり多くの枚数のポジションを持てないことになるし、米国債の先物は1ポイントあたりの損益が小さいのでたくさん持たないといけないということになる。