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第7章 実戦編

いつでも冷静な判断を

 いろいろな方面から相場の状況を分析しながらトレードをするように心がけたい。ちょっと冷静になって考えれば、今の相場のレベルが妥当であるかどうかどうかの判断はつくはずだ。上がり続ける株価を見ていると、自分もどこかで買わなくてはと思って焦る気持ちが先行する。そのようなときは債券相場がどうなっているか、為替相場がどうなっているかも見てから判断を下しても遅くはない。

 ユーロ先物は「1ユーロは何ドル」という為替レートである。今、問題になっているのはアメリカの指標なので、ドルの上げ下げを見ないといけない。ユーロドルのレートの数字が大きくなるときはドルが安くなっているときであり、反対にレートが小さくなっているときはドルが強くなっていることを意味する。指標の発表を通じても、見事に株価の上下動とドルの値動きは一致している。したがって今はドルが売られている局面であり、これから手を出すのであれば、株を買うのは控えるべきだと推察できる。

 相場と名のつくものはなんであれ、四六時中やっている。要するに自分の都合とは関係のないところで勝手に動くものなのである。よって自分が相場に飲み込まれないように十分に注意して臨もう。ひとつの相場にこだわりすぎて立ち直れないようになってはいけない。調子が悪くて少し休んだところで、相場は逃げていかないのである。毎日、同じ事を飽きもせずに繰り返しているのが、相場なのである。