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第7章 実戦編
リターンを考える
ストップ注文を置くことで損失額に対する歯止めは出来た。しかし取引をする以上、損をしないためにやるわけではないのだ。手数料もかかっているのだから、それなりの見返りが期待される以外は取引する意味がないということになる。自分の取っているリスク、すなわちストップ注文が出来てしまった場合の損失額に対して、これから狙うべき利益が適正なものであるかどうかを吟味する必要が生じる。杓子定規に言ってしまえば、想定される損失額の2倍の利益は狙いたいところだ。S&P先物で3ポイント分のアゲインストを覚悟したのなら、6ポイントは抜きたい。逆に言うと、ストップ注文が出来ない限りは、6ポイントくらいのフェイバーな領域に行かないうちは余計な行動は慎むべきなのである。2ポイントだけでもフェイバーになったら利食いたくなる気持ちはわかる。しかしこのようなことを100回以上も繰り返していると、お金が残るはずがないのである。