HOME > 海外市場について > 第7章 実戦編 > 外部環境も見る

第7章 実戦編

外部環境も見る

 この日の予定では夜の21時半にアメリカのGDP統計が発表される。米国内の景気が良いのかどうかを試される大事な一日となるはずだ。このようなときは株価も大切だが、債券価格も参考にする。株価は期待が先行しすぎる傾向があるので、市場で起こっていることを素直に反映していないことも多い。それに比べると、ニュートラルな立場にある米国債は先行指標としては最適である。

 先の相関関係の項目でも述べたが、景気動向が注目される株価重視型の相場展開では、株価と債券価格は反相関である。株価が上がるときは、債券相場は下落する。逆にいうと、債券相場が崩れないようでは、株を買っていっては駄目なのである。

 このようにして外部環境を確認しながら、自分が今からやろうとする行動が正しいかを見ていく。言うまでもなく、為替や商品市況の動向も要ウオッチだ。他の相場が反転しだすと注意を要するわけで、株価が動かなくても何らかの行動を迫られる場合もある。