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第3章 取引の準備

必要証拠金

取引所の会員である業者は、取引所に対して日経先物をおこなうための証拠金を積まなくてはいけない。また、一般の顧客である投資家は、業者に対して証拠金を積む。よって顧客は、取引所には業者を通じて証拠金を委託することになるのである。取引所が会員に対して定めた証拠金率に、各業者がいくらか多めに上乗せしたものが、顧客向けの証拠金率となるわけだ。

同じ日経先物を1枚だけ売買するといっても、それぞれの業者によって必要な証拠金が違ってくるのはこのためで、あらかじめ1枚あたりいくらの証拠金がいくら必要なのかチェックしておく必要がある。必要とされる証拠金の金額が多いか少ないかによって、自分がこれから取引を始めるに当たって必要となってくる全体の金額が変わってくるからだ。

また業者によっては、株式などの有価証券を担保にして証拠金代わりにできる場合もあるので、有効活用したいところだ。ポートフォリオのヘッジとして日経先物を取引したい場合などは、すでに保有している現物株が証拠金の代わりにできるのだから、ヘッジのためとはいっても新たな資金手当ての必要がなくなるので便利である。