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第3章 取引の準備

取引手数料

日本のネット証券の日経先物では1枚あたりの取引手数料が1000円から3000円くらいの間で提供されているようだ。もともと先物取引は差金決済が基本なので、買ったらどこかで売らなければいけないし、売ったらどこかで買い戻して決済をすることになる。したがってコストとしては1回の売りと買いの往復で2000円〜6000円前後が必要なる計算だ。

取引手数料というものは、相場で勝とうが負けようが確実にコストとしてかかってくる。よって、取引手数料は安いに越したことはない。ただ回数によっては1日の取引手数料の上限を決めている場合もあるし、日計りの場合には手数料ゼロなどという、さまざまな手数料サービスが用意されている。

一回あたりの取引手数料の多い少ないだけで判断せず、こうしたサービスなども総合的に考慮して、いちばん自分にあったところを選びたい。

ここで考えてみたいのは、頻繁に売買すると取引手数料がかさんでバカバカしいと考える人も多くいるということだ。しかし、5円や10円といった最小刻みの値動きによって日経先物はいくらの損益が発生するのかを考えると、多くの場合、手数料分くらいは十分に回収できてオツリがくる。相場に立ち向かって値幅を取りに行ってやろうとしているのだから、少なくとも最小刻み以上の値幅は取れると思って相場に入っていくはずである。取引手数料が安いほうがいいに決まっているが、そのために損失が出たというのは言い訳にすぎない。昔と違って「取引手数料がこんなに安くなっていい時代になったなあ」と前向きに考えよう。