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第7章 他の市場参加者
注目のポイント
これも多くの人が気にかけていることなので、気をつけたい。しかし、あまり多くのテクニカル分析を参考にしすぎると、通常の値動きの中ではテクニカル・ポイントだらけになってしまって、身動きが取れなくなってしまう。テクニカル分析に基づいて相場を張る場合は、失敗しても後悔しないという自信と責任の持てるものだけに限るのがよい。
日経先物で日計りトレードを行う上では、直近の高値・安値は見逃せない。そのどちらかを攻めているときは、市場参加者のほとんどが緊張しているものと思ってよい。レンジをはみ出した瞬間に次のアクションを迫られるからだ。前場の相場は若いので、すべての参加者がポジションを作りにくる。したがって1分足など短いチャートで相場をウオッチすることは欠かせない。
値段についていくと同時に、直近の高値・安値も各ステージごとに意識するようにする。午後はダレることが多いので午前の足型だけを頭に入れておく程度でよいだろう。
また株式市場で重要とされる移動平均線は5日線や25日線なのだが、それがどの位置にあるのか要チェックだ。それ以上の長いものは、思い出したときにながめる程度にしておく。25日線と75日線がゴールデンクロスしたからといっても、そうした長めのものは相場のトレンドを見極めるには便利かもしれないが、あくまでも遅行指標であり、世の中が騒ぎ立てるほど目先の相場には役立たないからだ。
しかもゴールデンクロスなどは結果でわかるものではなくて、その前日や前々日から価格がここまでくればこうなるだろうと予測されうるものだ。