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第2章 外国為替取引の種類と値動き

主要な通貨とは何か B通貨の表示

基準になる通貨に対していくらかというのが、通貨表示の基本です。当然これは基軸通貨を基準にしますから、外国為替取引の中では、1米ドルがいくらという表示がほとんどです。しかしそれ以前に基軸通貨であった英国ポンドと英連邦の通貨は米ドル対しては1ポンドが米ドルに対していくらという風に表わします。ユーロが誕生する前のドイツマルクやフランスフランなどはドルを中心に表わしていました。しかしユーロは国際通貨となるべく、ポンドと同じようにユーロを中心に表示をする形になりました。

ただしそれぞれの国内で換算レートを表示する場合には、外貨に対していくらという表示をする自国通貨建てが一般的です。つまり取引上は円ドル(この場合、日本では外貨建て表示)であっても、国内の表示上はドル円(自国通貨建て)になっているという具合です。

円と米ドルについて考えると、取引上はドルが基軸通貨なので
他国通貨建て  1円=0.009523 です。

しかし国内表示においては、
自国通貨建て  1米ドル=105円 となります。

110円のものが105円になるということは、数字上は減っているのに「円高」と言われます。これは基軸通貨がドルであるため、ドルの価値が上がる場合には数字が増えていくのです。