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第2章 外国為替取引の種類と値動き

なぜ動くのか D為替と金利

通貨にはその通貨を発行している国の金利と深い関わりを持っています。通貨にはその国の金利とその国への信用力が両方含まれていると言ってもよいと思います。

金利が高い通貨については、金利の低い通貨から資金が流れるという傾向があることはすでにお話しましたが、単に金利が高いからといってもその金利を保証する国に対する信頼性がなければ資金は流れません。金利が高くても、その高い金利どころか元本も返ってくるかどうか不信に思われたならば、お金を払う人などいません。外国からの投資が必要でも信用がない国はさらに高い金利をつけなければお金を集めることができません。

ただし流通量の多い主要通貨に関しては、多少金利が高くても信用リスクがあるとはみなされません。流通量の多い主要通貨同士であっても、必ず金利差が存在します。この金利差は外国為替取引においても清算しなければなりません。

たとえば円と米ドルでは、円金利は0%、米ドル3.5%とします。3.5%も金利があるので、米ドルを持っている人は持っている期間の間、高い金利を享受できます。しかしドルに対して円を持っている人は、円を持っている=ドルを売っている状態なのでその分、金利を支払わなければならなくなります。

この金利差分のポイントをスワップポイントといいます。