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第2章 外国為替取引の種類と値動き

主要な通貨とは何か C為替レート

表示は別にしても、基本的に基軸通貨は米ドルであるため、換算基準の素になっているのは米ドルです。基本はほとんどの通貨がドルに対していくらで換算されます。

日本にいるとユーロ円、ポンド円などもなじみがあると思いますが、このユーロ円、ポンド円というのは、ドルを介在した数字の結果としてしか出てきません。ユーロと円が直接商いされることが全くないわけではありませんが、ユーロ円といった場合の値段はあくまでもドルとユーロ、ドルと円のクロスでの結果の方が大きく作用します。

たとえばユーロ円が140円であるとします。 この裏には、
1ユーロ=1.2901ドル  
1米ドル=108.52円 
というふたつのレートが存在し、その掛け合わせで出て来た値段がユーロ円の値段です。

(計算式)
1ユーロ = 1.2901 × 108.52 円 = 140円       
        (ユーロ/ドル)  (ドル/円)

このような値段のことをクロスレートと言います。日本にいて円を中心に考えているとそのまま円と他通貨が取引されているように錯覚しますが、実際は違います。ユーロ円の直接取引も外国為替市場全体の3%に過ぎません。

(問題1) 下に出ている数字から、ユーロポンドの値段を求めてみてください。