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第3章 はじめてみましょう

自分に合ったブローカーを見つけよう B留意ポイントをつかって見分ける

3.リスクや商品性について説明できているか

外国為替は日本人にとって海外旅行や外貨建て商品の普及、またTVや新聞のニュースなどで触れる機会も増えたため、大変身近なものになりました。たとえば商品先物だけを扱っていた会社が、外国為替取引をラインナップに入れてあたかも銀行と同等であるかのようにイメージアップを図るには絶好の機会であることは否めません。

しかし何よりも肝心なことは、外国為替取引の基礎知識や特にデリバティブ商品である証拠金取引の商品性やリスクなどを商う業者自体が理解して顧客に伝えているかどうかということは大変重要な事です。「小額の資金で大きなリターン」とか、スワップで享受できる「金利の魅力」だけを強調している場合などが多くみられます。

もちろんこのことは事実ではありますが、小額でできるというのは、その裏にはリスクがありますし、またスワップポイントという目新しい言葉で説明はされますが、要するにこの証拠金取引によって金利をもらうことが、本当に金利商品として魅力的なことなのかどうかも考えなくてはなりません。説明などがホームページなどにもきちんと書かれているかどうか、いい面だけを強調していないかどうか、よく読んでみましょう。質問なども行って適切に答えてくれるかどうかで試してみるというのもいいかもしれません。

よくある悪い例は、「100万円入れていただければ金利差で毎日2,000円確実に儲かる、1年で60万円」というような宣伝です。毎日受け取れる2000円の裏に潜んだリスクを説明していない場合も多くみられます。

外国為替取引には、為替的側面と金利的側面があり、俗にいうとキャピタルゲインとインカムゲインが並立していることを理解しなくてはいけません。株で考えてみましょう。配当や優待券などをもらうことを狙って購入しても、その後相場の下落で株の値段自体でもっと大きな損失を出してしまったという例はたくさんあります。