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第3章 はじめてみましょう
いくら必要か @当初保証金
取引をはじめるにあたって最低この金額だけは入れてくださいというお金です。言い換えれば、最低単位の取引を行う際に必要なお金ということになります。金額自体は10万円からというところが多いようですが、これでどれだけの取引ができるかどうかは、どのくらいのレバレッジ率で取引を行うかによって変わって来ます。
レバレッジが10倍の場合なら1単位1万ドル(=約100万円分の取引)、100倍ならば1単位10万ドル(=約1000万円分の取引)の取引が行えます。10倍の場合は、マーケットが1円動くと±1万円、100倍の場合は同じ1円の動きで±10万円となります。
取引したい単位に合わせて必要となる当初証拠金の金額を計算し、余裕を持たせて委託証拠金の金額を決定するようにしましょう。
例えば、
(A)1単位1万ドルの取引をするために10万円の当初証拠金が必要(=レバレッジ率は10倍ということになる)で、10万ドルまで取引を行いたいとしたら、
10万円×10単位=100万円の当初証拠金が必要になり、余裕を持ってその50%増である150万円を委託するといった具合です。
内訳を示すと、
150万円= 100万円(必要な当初証拠金)+50万円(余裕資金)
また
(B)
1単位10万ドルの取引するために当初証拠金10万円が必要(=レバレッジ率は100倍ということになる)になるので、
10万円×1単位=10万円 となりますが、
(A)の場合と比べると同じように1円動いても、10倍の損益になります。ですから少しマイナス方向へ値段が動いただけでも、元手が吹っ飛んでしまします。
そこで(A)と同じように150万円くらいを委託証拠金として入れておけば、(A)と同じ値動きまで耐えられることになります。
内訳を示すと、
150万円=10万円(必要な当初証拠金)+140万円(余裕資金)
(A)と(B)を比べれると、同じ10万ドルの取引でも(A)は証拠金を全部使った状態で、(B)は証拠金のうち1割しか使っていないということになります。
条件が同じならばレバレッジ率が高い方が良いというのは、余裕資金が多い分機動的に動けるという理由によるものです。また次に述べるマージンコールの制限にも関わってきます。