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第6章 テクニカルで見るアプローチ

移動平均線

移動平均というのは、毎日の終値を過去の日数分だけ集めたものの平均値であり、日本の株式市場の場合は日足では5日移動線、25日線、200日線などがよく用いられる。週足では13週と26週。短い期間の平均移動線のほうが長いものより、直近の相場の水準や方向を反映しやすいが、市場の多くの参加者の平均コストを見るときなどの長期的視点では劣っている。

短期線が長期線を下から上へ突き抜けたとき「ゴールデンクロス」といい、買いシグナルとみなされる。また反対に上から下へ抜けたときは「デッドクロス」と呼んで、重要な売りシグナルとなる。しかし注意しないといけないのは、これらは過去の平均値に基づいたデータによるため、遅行指標でしかないということだ。ゴールデンクロスしたからといって買っていっても、目先の相場は上がらないこともある。

日経先物の取引をする分には、5日線や25日線がどこにあるのかだけは確認しておこう。株式市場では、かなり強力な支持線や抵抗線を形成しているはずである。