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第4章 価格で見たアプローチ
需給
この言葉はよく耳にするが、意味は漠然としている。相場にあっては買いたい人の分量と売りたい人の分量の差を指していうことが多いようだ。どこにどのくらい買いの需要があり、売りたいという人がどのくらいいるのか、など。確かに相場が動くには、相場に並んでいる板を誰かがたたいていかなければいけないわけで、相場が激しく買われているときは、誰が買っているのか気になるものである。
日本人はとくにこうした需給を気にする人が多いのが特徴で、相場が上がりだすと「誰が買っているのか」を気にする人が多いようだ。しかし「需給が良くなったからだ」とか「大手の生保が買ってきた」と後講釈してみても始まらない。相場の値動きが結果をすべて物語っているのだから、必要以上に需給を論じる必要もないように思う。また誰が買っているかが判明したところで、自分の取るべき行動は変るはずはない。誰が買って相場が上がったのかよりも、どうして相場は上がったのかを考えるほうが有効である。