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第4章 価格で見たアプローチ

値がさ株

日経平均株価は単純平均株価なので、どうしても値段の大きい個別株に左右されやすい。100円の株が5%上がって105円になっても、225種類もの平均値ではたかが知れている。それに比べて値段の高い株(=値がさ株)は1%上がってもその平均値に与える影響は甚大なものがある。よって日経先物を取引するものにとっては、値がさ株の動向を見ないでは済まされない。逆にいうと、値がさ株の上位10銘柄くらいの値動きだけで、その日の日経平均株価の動きを説明できてしまうのである。日経平均株価が大きく動いているときには、どの株が原因で動いているのか、また止まるとしたらどのレベルやタイミングになるのか、かなりの部分の答えを与えてくれるように思う。日経先物の画面の横には、アドバンテストや京セラ、ソフトバンクなどの値段もわかるように並べておきたい。これらの株価が反転しだすときは日経先物も反転することが多く、しかも値動きが激しいため参考にしやすい。