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第4章 価格で見たアプローチ

SGX日経先物

シンガポール証券取引所でも日経先物は上場されている。前述のとおり、取引時間は一番長く、1単位のサイズが大証の日経225の半分で、値段の刻みも5円ずつである。またCMEの日経先物とも交換可能なので、海外で取引されてきた日経先物との連続性も保証されている。大証の日経225やミニ日経の取引時間にも重なって取引されている。しかも純粋なトレーディング目的の参加者が多いため、無駄な動きが少なく、短期の方向性を見るには最適である。

海外で重大な事件や材料で株式相場が大幅に変動したときなど、翌日の日本市場では寄り付きまでの板寄せに時間がかかる。大証の日経先物は同じ日本のルールでやっているので、当然のごとく板寄せを行う。ひどいときは5分以上も板が寄らないことがある。すなわちその日のオープニング・レートが確定せず、その間だれも取引することが出来ないわけである。その一方、SGXでは8時45分から市場はオープンしており、日本の市場の開く9時頃までには、日経先物の値段はすでについていて取引されている。よってSGXの日経先物のレベルを確認することによって、大証での日経先物の取引の手助けにもなる。

細かい動きを見る場合には、大証の日経先物の板とSGXの日経先物の板を比べてみるのである。この例だと、大証の日経のオファーはいかにも間違っているように見え、大証で買うのであれば、成り行きで買うよりもビッドに並んで待っても買えそうである。