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第5章 情報収集の仕方
情報の種類
相場を動かす情報にはさまざまなものがあります。一般的によくいわれる大まかな分類で見てみると、(1)ファンダメンタルズに基づくもの(2)テクニカルなものに基づくもの(3)需給に関するもの(4)価格情報など相場自身に関するもの、の4つに大別できるでしょう。
また時間軸で分けると、あらかじめ定時に出るとわかっているものと、突発的なものに分けられます。すくなくとも、あらかじめわかっている重要なイベントについては、その発表される時刻や市場予想値などを前もって確認しておく必要があります。ただ単にずっと相場の動きをみているよりも、ポイントと思われる節目のタイミングを重視すれば、かなりの労力が省け、また思わぬ被害の拡大を防ぐ端緒にもなります。ポジションを持ったはいいが、翌日にはひどい評価損になっていたということがないようにするのが、トレードの基本的姿勢といえるでしょう。
さて「情報」をさらに簡略化して分類してみましょう。
@経済指標などの公的な統計発表
A各国の金融政策に関わるニュース
B政治、軍事などの時事ニュース
C要人の発言
D為替相場の値動き
E債券・株式、他の商品相場などの値動き
F相場の解説記事
Gアナリストや学者による予測
Hチャートなどのテクニカル情報
このような情報をどのように分析するかはそれぞれ人よって違うと思います。しかし捉え方のポイントは普遍的なはずで、まず第一に、情報を入手した時点でそれが相場のトレンドの方向性に関係の深いものなのか、もしくは短期的な影響でしかないかの大まかな判断をします。次に、これがいちばん難しいところなのですが、その情報が材料として今の相場の価格にどの程度まで織り込まれているかを考えてみることが肝心です。マーケットに与える影響は必ずしも毎回同じではありませんし、着目される点なども違うことも多々あります。
ここでは、あくまでもベーシックな見方を基準として、上の@〜Hを具体例とともに見ていきましょう。