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第5章 情報収集の仕方

情報の種類 Gアナリストや学者による予測

Fの解説記事との違いは、アナリストや学者の予測は、過去の分析に基づいて、解説に留まらず、近未来の予測も出している点です。しばしば内容的にインパクトのあるレポートなどもありますし、人気のアナリストや学者の場合にはその人への信望からマーケットへの影響力もあります。なかには極端な予想をすることをセールスポイントにしているアナリストもいます。

ただ一般的に、アナリストや学者の予測というのは時間的にも少し長めで、その想定したレンジ幅も広い場合が多いので、大きなトレンドを捉まえるうえでは役に立つと思いますが、日々の売買には向かないものが多いようです。

しかし影響力のある人のレポートの場合、また有力なシンクタンクなどの予測の場合は、要人の発言と同じで短期的に市場が反応する場合もあります。とくに日本人は舶来に弱いという傾向があるのか、外国証券会社の出したレポートを鵜呑みにする傾向があるので、それをいち早くキャッチして日々の売買に取り入れるというのもいいでしょう。リチャード・メドレーやジョージ・ソロスの観測記事なども思惑は疑えばきりがありませんが、実際にそれで市場が動くわけですから、目をつぶっているわけにはいきません。

いずれにしても自分なりのシナリオを描いていく際に、こうした情報も大変参考になるものですからFの解説記事同様、興味を持って眺めてみることです。