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第5章 情報収集の仕方

チャートの紹介

チャートについては、解説した本がいろいろ出ています。詳しい内容については、それぞれの解説書を見て頂くとして、ここではチャート分析の大まかな分類と使い方をご紹介しておきます。

チャートは基本的に今までの相場における値動き、出来高などを表現したものです。その表わされた統計結果を分析して、将来の動きを予想するというものです。表現する形もさまざまで、単なる折れ線グラフもあれば、ローソク形をした日本のローソク足、○×で表記するものまでさまざまです。

ここではチャート作成において裏づけになっている斬り口の観点で大別してみましょう。(1)値動きに主眼をおくもの、(2)時間軸に主眼をおくもの、(3)出来高に主眼をおくもの、(4)価格の変化率に主眼をおくものに分けられます。

それぞれのチャートの主眼に基づいて、足元の傾向分析や経験則からくる未来予測などが行われます。相場によってぴったりと当てはまるものもあれば、そうでない場合もあります。またきれいに当てはまっていても必ずそうなるか、またその当たる幅がどうなのかというところはその時々で違ってきます。それぞれのチャートがいったい何に主眼を置いているかを承知した上で、投資先の金融商品がそれぞれに持つ固有の特徴に合いやすいものを見つけることが大切です。

例えば為替の世界では出来高などで判断してもあまり効果はありません。マーケットが大きいので、出来高を基準に考えてもあまり意味がないからです。しかし値動きや時間軸を基にしたトレンド分析や支持線、抵抗線などのラインを引いていくやり方は、為替市場では参考にしている人が多いようです。時間軸を重視した一目均衡表、また時間軸をまったく無視したポイント&フィギアのみを追いかけている人も多くいます。

肝心なことは、自分がどのくらいの時間的長さのポジションを持つのかということです。デイトレーダーのように短期勝負が専門の場合は5分や15分のような短い区切りものを、長期勝負の場合は日足・週足のような長い区切りものを使用します。1時間も持たない人が日足による日々のチャートを見て、相場の上下を議論しても始まりません。

しかし外国為替の証拠金取引はレバレッジが利いているという性質から、本来長く持つような性質の取引ではないので、株式のように週足で見るなどあまり長い区切りのものを参考にするのは向いていないということになります。

ご自分でいろいろなものに接していく中で、是非自分に合うであろう、使いやすいチャートを探して頂きたいものです。