HOME > 日経先物について > 第8章 マーケットに臨む姿勢 > リスクとリターン

第8章 マーケットに臨む姿勢

リスクとリターン

日計りである以上、一日のうちで決着のつく値幅で戦わないといけない。日経先物は過去の例では一日あたりで平均して200円くらいの上下幅だと思われる。100円しか動かないと小動きだったということになり、400円も500円も変動するようだと大相場だったということでニュースでも大きく取り上げられる。要するに、少なくとも1日で100円くらいは動く相場だということである。

まずは、無理をしないで100円を取ることを目指そう。100円取るのが目標である以上、カバーできるリスクは50円がせいぜいである。すなわち、15000円を買ってロングで攻めるならば、利食いの目標は15100円で売ることであり、反対に相場が下落に向かったときは14950円で売りたたいて損切るのである。

狙いたい収益目標の半分くらいをやられた場合の損失額にとどめるようにしよう。勝敗が確率的に50%ずつだとしても、これなら最終的にお金が残るということになる。相場の状況をみて、値幅を拡大して利食い200円の損切り100円にしてもよいし、反対に値幅を縮小して利食い60円の損切り30円にしてもよい。

日経先物で勝負する際には、1000円も先の話しをしてもしかたがないし、1年後の予想をしてもしかたがない。短期のポジションなのである。昨日までの思い入れをすべて脱ぎ捨てて、毎日フレッシュな気持ちで相場に臨むことを心がける。目指すは目先の50円、100円なのだと割り切ることが大切となる。