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第8章 マーケットに臨む姿勢

ターゲット

まずは値幅の問題だが、機械的に決めた損切りラインがアゲインストの50円幅であれば、利食いは100円以上を狙うという姿勢を貫くべきであろう。30円で損切りの50円狙いでもよい。逆に言うと、取っているリスクに対して倍近くのリターンを見込めない場合には、簡単に相場に入ってはいけないということである。これを貫くことによって勝敗が五分五分でも、かなり分のよい戦いかたが出来るはずだし、利食いポイントのほうが遠いのだから勝率が5割を割り込んだにしても、トントンで済む。

「順張り」の項目で見てきたとおり、相場が1,2,3、4と来たから5を買ってみるという行為の裏には、反対に進みだして3などが出会いはじめたら損切りしますよ、ということが内包されている。損切りが2ポイントであるならば、利食いは2ポイント以上を狙って、8や9以上でないといけないことになる。6や7では利食ってはいけないのだ。相場が6や7をやっているときは利食いたくてどうしようもなくなるが、我慢するのである。「損切りは早めに、利食いが遅く」というのは、まさにこのことを言っている。