HOME > 日経先物について > 第8章 マーケットに臨む姿勢 > 調子
第8章 マーケットに臨む姿勢
調子
攻めようと思う方向は誰でも最初から持っている。相場に参加する以上、中期ビジョンというべきかフィーリングのようなものを誰でも持っている。このフィーリングと自分の調子がピタリとあっているときは、労せずして相場に勝てるものである。買ってみて、失敗だったなと思えるときでも、なんとなく相場のほうが勝手に上がってきてくれたりする。
問題はその反対のときで、リズムが狂い始めると、何をやってもうまくいかなくなる。朝一で日経先物を買って、ロング攻めをしようと思っていたが、あまりにも高すぎて買う気になれず、買わないでおいたら相場がさらに上がってしまったとき。やっとの思いで少しの押し目を見つけて拾ってみたが、そのまま押し込まれてしまい、「こんなはずではなかった」と思いながらも損切りさせられてしまったとき。そうなってしまうと相場が再び高値をトライしても、自分にはもう買う勇気すらわいてこない。そんなときは相場から撤退するのもひとつの方法だが、ポジションを小さくして損切りポイントも半分くらいに抑えて参加し続ける手もあると思う。もう相場は見たくないという気持ちにさせられるが、手数は変えないほうが良いように思える。自分の調子を計る機会が増えることにもなるし、最悪そのまま調子が戻らなかったにしても、損失はきわめて少ないものに限られるのだから。