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第2章 市場のルール

ザラ場

取引所取引では寄り付き段階では板寄せによって値段を決めるが、「始値」が決定した後は、価格優先・時間優先の原則に基づいて自由に売買させる。

また寄り付きと引けを除いた時間をザラ場というが、寄り付いた後の市場は板のマッチングによって売買を成立させていく。ザラ場においては、自分が買いたいときは市場に出ている売り相場(=アスク)を買っていくか、自分も買い相場(=ビッド)にいっしょに並ぶか、である。アスクを買っていくということは、誰か他の参加者の売りたいと思っている注文を自分が自主的に買っていくことであり、必ず買えるが値段が高くつく。ビッドで待つということは、少しでも安く買えることになるが、それは誰かが積極的に売ってこないかぎり買えないわけで、もしかすると買えないで終わってしまうかもしれないのである。

相場はひとところにとどまっていない。その時々の需要を満たしていくので、相場が上昇する局面では売り相場に並んでいる枚数が減っていく。減っていく要因は明らかで、売り注文としてさらされていたもの(アスク)が相場の上昇を見込んだ他の誰かに買われてしまった場合(=テイクンという)か、または売りに並んでいた人が売りたくなくなってキャンセルした場合である。こうして売り物が次第に減っていき、売り物がなくなると、同じレートが今度は買い物になっていく。なお相場が下がる場合も同様であり、買い注文としてさらされていたもの(ビッド)が市場の誰かに売り込まれていく。ギブンという。