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第2章 市場のルール

取引所による違い

大阪証券取引上に上場している日経先物は、価格変動の最小の刻みは10円ずつである。したがって最小単位の1枚だけを持って、最小刻みの10円分だけ相場が動いた場合は、
1枚 X 10円 X 1000株 = 10,000円

の損益が動くことになる。
1枚で日経先物を持って、100円動けば10万円の損益、200円動けば20万円の損益が出るというわけである。

しかしシンガポールに上場しているものは、1枚のサイズは大証の半分の大きさであり、価格の最小刻みは5円である。シカゴでも同じく5円刻みで、通常の円建ての他にドル建てになっているものもある。また日経225Miniの場合には、大証が従来の日経先物を小口化し、10分の1にしたものである。ここで注意しないといけないのは、同じ大証の日経先物だといっても、レギュラーサイズの日経先物をミニ日経10枚分では相殺できないということである。つまりそれぞれが別の商品なのである。

要するに同じ日経先物であっても、取引所によって上場している時間やサイズが違い、それを扱う証券会社などの仲介業者が求める必要証拠金の額も違う。コントラクト・スペックと呼ばれるものを見れば、各取引所での日経先物の商品性の違いが一目瞭然である。