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第2章 市場のルール

SQ

SQとは特別清算指数のことを指す。各月の第2金曜日において、株価指数を構成するすべての銘柄の現物市場での寄り付き(=始値)を使って算出される指数のことを言う。日経平均株価の始値とは別のもの。日経先物は持ち続けていると、最終的にはこのSQ値との差額決済をするという決まりになっている。毎月SQ値の算出があるのは、日経オプションの限月が毎月ごとに設定されているためだ。

日経先物に関係するSQは3月、6月、9月、12月である。これまでみてきたとおり、株価指数先物によって平均株価というかなりバーチャルなものが取引可能となるわけだが、この先物取引と実際の株価指数の連動性を保証するものは、SQ清算値なるものとの強制的な差額決済が義務付けられていることによる。

SQ値というものは将来のある時点で決定されるものなので、いくらで決まるかは予測不可能である。したがって現時点で取引されている原資産の値段に基づいた理論価格に符号させなくてはいけないというのがその仕組みである。