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第2章 市場のルール

証拠金

この差金決済というシステムを支えているのが、証拠金制度である。相場の値段は毎日、時々刻々と変化している。そのなかで日経先物を買ったままでよいなどということは事実上許されないであろうというのは自明の理である。そこで支払い余力を保証するものが証拠金といわれ、取引を始める前に見せ金としてあらかじめ差し入れなければいけない。逆に言うと、この証拠金が十分に積まれていない状態ではポジションを新規に作ることが出来ない。

新規にポジションを作るために必要な証拠金を当初証拠金(=イニシャルマージン)という。業者によって設定されている当初証拠金の額は違うが、だいたい1日あたりの平均の変動幅の2倍くらいに置かれているようだ。日経平均株価だと1日あたり200円くらいの変動幅というところか。それゆえ一般的な日経先物の当初証拠金は30万円から50万円に設定されているケースが多い。