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第2章 市場のルール
引け
午前や午後の終わりも1本値に統一される。しかし場の始まりに比べると、終わりかたは完全な板寄せではない。「終値で売る」という注文を出していても売れないときもある。それでも時間的制限があるなどして無理にでも終値を決定しないといけないので、やむをえないのかもしえない。
そこで問題が明らかになってきたのが日経先物の出現によってであろう。昔は先物取引などのSQ値の算出(SQについては3−5:「SQ」を参照)は終値を集めて計算されていた。しかし終値では完全に注文を裁けないので清算のはずが清算できていないということもあって、現在では始値をもって算出するというのが世界の潮流になったという経緯がある。
また投資信託などの運用で、インデックスとしてすべての銘柄を買わねばならないような場合には、寄りつきに注文を出す。引けでは売買が成立しないことがあり、理論どおりにいかなくなってしまうからだ。しかしながら、終値はその日の 値段として重要視されており、前日より上がったか下がったかを論じるときに用いられることが多い。