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第2章 市場のルール

証拠金勘定

証拠金というのは、取引によって損失が出た場合の投資家の支払い余力を保証するための単なる見せ金であって、すべては顧客の私有財産である。先物取引によって発生する実現損益や評価損益、取引手数料などはすべて顧客の承諾のもと、証拠金勘定の増減を通じて受け渡しがなされることになっている。

そこで業者のほうは定期的に報告書を作成、送付する義務が課せられているのが普通である。顧客はその内容に書かれてある証拠金残高の増減をもって自分の財産を主張できる仕組みになっている。この報告書をステートメントというが、どんな取引をおこなったか、取引手数料はいくらかかったか、実現損益はいくらか、評価損益はいくらか、持っているポジションは何か、よって自分の財産である証拠金の残高はどのくらいになっているのかを示したものである。昨今はインターネットの技術の発達により、リアルタイムで証拠金勘定の状況をつかめるサービスを顧客に提供している業者もいる。