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第2章 市場のルール

気配

市場が開く前に大きな材料が出た場合などは、寄り付き段階で買い注文が殺到したり、売り注文が殺到したりする。買いたい人だけがたくさんいても、それに見合うだけの売り物が出てくるまで買えなくなってしまう。このことを「買い気配になる」という。

朝の株式市場の開始時においては、寄り付くまでに時間がかかるときがある。売りと買いの量がマッチするところまでの値段を模索するのに時間を要するわけだが、その間は取引がまったく成立しておらず、気配値だけが上がり(または下がり)続けるのである。

個別の株式だと気配のままで20分以上も取引が成立しないこともある。日経平均株価は気配でもって平均値を計算されてしまうので、9時ちょうどに出てくる始めのころの日経平均株価は当てにならないことも念頭に入れておかないといけない。